祭事

ご祈祷

ご祈祷を受けられまして、一年間を健やかにお過ごしくださいますよう御案内申し上げます。

その他、安産祈願・禁止祈願・祖霊安定など、お申し出に応じて承ります。ご祈祷を通して神様の気の力・生命力の回復を戴き、日々健やかに精励いただきますようご祈念致します。

尚、家祓・地鎮祭・井戸掘り・井戸埋め・会社祓・霊祭・葬儀などの外祭のお申し込みもお受け致します。

電話
093・962・4537
御祈願受付時間
午前九時より午後四時半まで
(年末年始は変更あり)
「家族一家祈願」のご案内

「家族一家祈願」のご案内

ご家族がみな無事に過ごせるように、病気にならないように、事故や災害に遭わないように、そうした気持をこめて、一年間のご家庭の幸福と安全を祈願するおまつりです。

ご家族そろってお祓いを受けるご家庭が年々増えています。

ご家族の一年間が幸多きものとなるよう、御祈願を致しましょう。

御祈願 次第
大教殿参拝の場合
御祈願神事守護札御祈願後日郵送
郵送FAX申込み祈願の場合
御祈願と守護札御祈願後日郵送
  • お申し込みは、ファクスか専用用紙にてお願い致します。ご家族の住所、全員のお名前・年齢は数え年、を明記して下さい。
    御祈願をお受けになられた家名を守護札に手書きして、もう一度御祈願を致しますので、守護札は後日のお送りとなります。
    御了承下さい。
  • 御祈願料は、五千円です。
    のし袋または封筒の表に、「御神前」と書いて、お申し込み用紙と一緒にお出し下さい。
電話
093・962・4537
FAX
093・962・4634

年中祈願(ねんちゅうきがん)

皆様方の様々な願いを、御神助によって叶いますよう、年間を通じて御祈願を執り行っております。
お申し込みの方のお祈りと、本院大神祠広前でのお祈りが、神様への絆を太く、そして近くなる様に、御神事を執り行ないます。

年中祈願の神符
申込書(一体五千円)
タテ19センチ × ヨコ7センチ × 厚さ3センチ

内祭[ないさい]

大教殿内で執行する神事です。

*受付時間、午前9時~午後4時半。

家内安全家族そろって健やかに、また精神が安定し活力がみなぎるように。家内安全が、幸福の基です。
新中古に関わらず、自動車・バイクなどをご購入した際には、御神前に交通安全を祈願し、安全運転を御誓いしましょう。
厄祓祈願注意すべき年廻り、障りなどを除き、開運できますように。
身心健康からだも心も健やかでありますように。
合格祈願試験に挑戦する力と合格への支えを頂きますように。
旅行安全楽しく安全な旅行、無事に帰宅ができますように。
病気平癒神様の力添えを戴き、良い医薬に恵まれますように。
商売繁昌商売を通して世の中に貢献でき、自らも繁栄できますように。

その他、安産祈願・お宮参り・七五三など。霊殿にて霊祭も執行。

「家族一家祈願」のご案内

外祭[がいさい]

お申し込みにより、祭官が出張して神事を執行します。

*前もってご予約をお願い致します。(大祭期間中はお応え出来ない場合有り)

地鎮祭建物を建てる前に土地を祓い清め、土地の神様に工事の安全と将来の御加護を祈念します。
家祓い新築・中古住宅・マンション等に入居する前に家を祓い清め、家内安全を祈念します。
神葬祭枕祓い、通夜祭、葬儀、霊祭まで全て執行います。

その他、樹木伐採・工場安全・井戸・家屋取壊し・・など。

外祭については、準備などがありますので、お問い合わせをお願い致します。

家庭の神棚の祀り方

神棚を祀ることによって、心のよりどころ・精神の安定を得て、家庭の平和と繁栄を願って行きたいものです。感謝の心を持った生活はここからがスタートです。

  • 神棚は一家の中心になる神聖な所であるから、清浄で静かな、高い場所を選ぶ。
  • 家族にとって親しみやすい明るい感じのところ。
  • 毎日お供え物をしたり、拝むのに都合のよいところ。
  • 神棚の向きは、南向きまたは東向きがよい。
  • 神殿は、一社と三社があるが、装飾や神具・お供えの都合などを考えて決める。
  • 集合住宅の場合で、上の階が気になるときには、神棚の上の天井に「雲」「天」「空」などと墨書きして貼る。
  • 適当な場所がない場合は、タンスやサイドボードを設けて、その上に神殿を祀る。直接乗せるのではなく、新しい板を置いてその上に祀る。
  • 仏壇と相対しないところを選ぶ。
  • 神棚の下をくぐるような場所は避ける。

神理教神葬祭

神葬祭の流れ

臨終
ご自宅で亡くなった場合には、すぐに医師に連絡し死亡診断書を受け取ります。これが無いと火葬や埋葬が出来ません。葬儀社と神理教に連絡します。
霊魂安定祭
ご連絡頂くと、先ず「霊魂安定祭」を執行します。
通夜祭・葬儀の日時・場所など詳細を決定します。
通夜祭
第二夜が普通です。お供え物・玉串などを準備します
葬儀・告別式
通夜祭の翌日。親族代表謝辞、弔辞・弔電の順番などを決めます。お供え物・玉串などを準備します。収骨後の後祭準備手配。十日祭から五十日までの自宅での祭壇を準備し、日程を決めます。
火葬式
火葬場まで祭官が同行し、最後のお別れをします。玉串準備。

通夜祭式次第

通夜祭準備

  • 喪主の決定、親族代表挨拶、弔電の整理。
  • 日時。
  • 予算の大枠。
  • 葬儀委員長など決定、町内隣組関係。
  • 死亡届を管轄の役所に出す。葬儀の場所。
  • 式次第。
  • 死亡通知を関係者に出す。
  • 写真、棺
  • 悔やみ帳、着物、布団など。
  • 茶菓子、料理。五十日祭までの十日毎の日程。
霊祭[ れいさい ]
帰幽日[ きゆうび ] を一日目と数えます。
十日祭・二十祭・三十日祭・四十日祭・五十日祭。納骨祭。納骨は五十日祭当日か、それまでに行います。
初穂見祭(初盆)・年祭(霊祭)一年祭(満1年)、三年祭(満2年、以下数え年)、五年祭、十年祭、十五年祭・・。
霊名 [ れいめい ] (おくりな) 
男性 女性
60才以上
[おきな]
大刀自
[おおとじ]
60未満
[ぬし]
刀自
[とじ]
未婚
[ひこ]

[ひめ]
3才以下 稚児
[わくご]
稚女
[わくめ]

通夜祭式次第

  • 1祭官入場
  • 2開式
  • 3修祓(清祓、大祓、祓行事)
  • 4降神の儀(消灯)
  • 5通夜祭祝詞奏上
  • 6祈念詞奏上
  • 7斎主挨拶
  • 8玉串拝礼
  • 9両段再拝
  • 10閉式
  • 11祭官退下

神葬祭式次第

神葬祭式次第

  • 1斎主、祭官入場
  • 2開 式
    只今より、「    」様の葬儀ならびに告別式を、古神道神理教(・管長様斎主のもと)神葬祭式により執り行います。
    一同一礼
  • 3修祓の儀
    典礼(3〜8)は、
    祝詞奏上及び授祓いの時、「御低頭下さい」
    終れば、「お直り下さい」
    と声を発する。
  • 4帰幽詞奏上
  • 5遷霊の儀(消灯)
  • 6告別詞奏上
  • 7発棺詞奏上
  • 8祈念詞奏上
  • 9喪主玉串拝礼
    司会者
    玉串は、右回しに回し、根元を神前に向けて置き、「二礼・四拍手・一礼」で拝礼します。拍手は音をたてない忍び手です。
  • 10弔辞奉読
  • 11弔電拝読
  • 12遺族親族代表謝辞
  • 13遺族、会葬者、玉串拝礼
  • 14斎主にならい拝礼(両段再拝)
  • 15閉 式
    これをもちまして「・・翁、大刀自の命」の葬儀・告別式を納めさせていただきます。
    一同一礼。
  • 16斎主、祭官退下
お供え、11台の場合
(お供え、11台の場合)

唱え詞[となえことば]

参拝者の祭式ワンポイント

本院月次祭H.20.07.05 No.003

葬儀・霊祭[れいさい](穂見祭[ほみさい])で祈念詞が終われば唱え詞を上げます。

『吾が心清々し』『天在諸神[あめにますもろもろのかみ]守り給え幸え給え』『産須根神守り給え幸え給え』などです。
本院や教会ではご一緒に唱和しますが、ご家庭での祭りの時実際にご一緒に唱和される方もいますし、黙って唱和されない方もおられます。
また唱和のタイミングも家によって違います。

そこで、質問です。下の3つの内、どれが正しいでしょうか。

  • 1.本院や教会とは違い、家の祭りは祭官が行うのだから一緒に唱和する必要はない。
  • 2.本院や教会と同じように、祭官が一度上げた後三度唱和する。
  • 3.家の祭りは本来家の者が行うのであるから、四度とも唱和する。

誰が誰の為に祭りを行うのかを考えてみましょう。
祭官との付き合い上やらせてあげているのか、また祭官に御礼をするのだから全て祭官の責任で行い、家人は玉串拝礼まで見守るだけでよいのでしょうか。
祭りの本来の趣旨と目的は、家族が大元の神にご自分の家の御先祖の霊魂の安定を祈り、神と祖先に家庭の平和と繁栄の守りを願うものです。
祭官は家人と神祖の間を取り持つ船頭のようなものですから、決して無理強いはしませんが積極的に祈願する立場にある家人がダンマリを決め込むのはもったいないことです。

唱え詞は日本に古くから伝わる言霊の精粋[ことだまのせいすい]ですから、その時ご一緒に唱和されることで御先祖も心地よいと喜ばれるし、守護力となって御自分の身も心も強くすることになります。
唱和のタイミングを大半の方はご存じないようで、私たち祭官は普段の伝え方が足りないのだと反省しきりです。そこで、ご唱和の仕方をご案内申し上げます。

まず祭官が1回先導して唱えた後、残りの3回をご一緒します。
例えば祭官が『吾が心清々し』を1回唱えますが、この時は何を言っているのか聞き取り一緒に唱和しません。祭官が先達[せんだつ]となるのです。
2回目から4回目までを、ご一緒下されば有り難いことです。
言霊は力でもありますから一人より二人、二人より三人・四人と多い方が2倍・3倍と相互作用となって御神徳を戴くことになります。

答えは2.ということになります。
是非声を揃えてご一緒に元気よく唱和させて頂きましょう。

穂見祭の前に
(お供えの仕方等)

本院教徒ご家庭の皆様へ

神理教本院

八月十三日から十五日は、毎年恒例の祖先祭りである穂見祭の各家巡拝に伺います。
八月第一日曜日十一時より、本院東西の霊殿に鎮まる皆様のご先祖をお祭りする穂見大祭がありますので、御参拝下さい。
例年、穂見祭に伺った折りに気付いた点や、関連したお供えの仕方や準備や用語など説明させて頂きます。

神殿で気付いたこと
  • 1.故人の写真は、神殿の中や神殿上部の鴨居の上に置きません。
    両横や神殿の向いに移されることをお勧めします。
    ご先祖の魂は写真ではなく、霊璽(れいじ)にお鎮めしています。
    写真があるとご家族はどうしてもそちらに目を向けることから、「こちらを向いて!」という気持ちにさせたり、ご先祖の魂に居場所を迷わせたりすることになります。
  • 2.御神璽がない、あるいは御神璽と霊璽を一緒にしている家がありますが、天在諸神の御神璽は神棚の中心として必要で大切なものです。
    私たちは一番近くにご先祖のお守りを頂いているものの、そのご先祖をお守りするのは大元の天在諸神ですから、その御神璽は必ずお鎮めすることをお勧めします。
    また、神霊と祖霊は別殿にお鎮めする方が良いです。
    それは、人は神の子といって質は同じでも、その量の圧倒的な違いから同じ部屋に同列に鎮めることは控えるべきとの感覚からです。
    一社に御神璽や神社の神符や霊璽など全て納めるのではなく、壁で区分けした三社神殿に分けてお鎮めされるようにお勧めします。
  • 3.一家にお祀りするのは、その家の先祖のみにされる方が良いです。
    嫁いできた妻の実家や親戚や家を分けた兄弟姉妹のご先祖など、一軒に複数の家の霊璽を一緒にお祀りするのは良くありません。
    他人同士に一緒の部屋に住みなさいと言うのと同じで、最初は親切で良いようであってもご先祖は困惑してしまいます。
    止むを得ない場合でも期間を限定して、その子孫がいればそちらにお返しするか、いなければ本院に永代祭祀をされることをお勧めします。
お供えの仕方について
神饌物(しんせんぶつ)

お供えをするお酒やお米などを、神饌物といいます。
普段の日もお供えしていた方が良い物は、1神酒(おみき・しんしゅ) 2お米(長く供えるときは洗わない) 3塩と水、をそれぞれ3台の三方に乗せてお供えします。
次に大切な物は、干物(魚の干物・わかめ・昆布など)、野菜です。
水は毎日(神酒とお米は一日と、一五または一六日)かえます。
穂見祭や霊祭の時には、以上に花などを飾ると良いでしょう。

霊祭などの時にお供えする物を、三方の台ごとにあげておきます。
1神酒 2お米 3餅 4魚 5干物 6野菜 7果物 8お菓子 9塩と水
この中から奇数台を選び、数字の順番に置いて下さい。

普段のお供えの一例
普段のお供えの一例
三台の例
普段のお供えの一例
五台の例
祭事のお供えの一例
祭事のお供えの一例
九台の例
祭事のお供えの一例
七台の例
三方(さんぼう)

折敷(おしき)の下に台がついた神饌(しんせん)を載せる神具。
台の三方に穴が開いていることからこの名が起こった、とされる。
お供えは、お盆よりも出来れば三方(さんぼう)に盛ります。

※三方の大きさ
八寸(約24cm)以上が半紙を折らずに敷けるので理想ですが、神殿の大きさによりそれ以下の場合もあります。
家庭用でも七寸以上の方がお供えしやすくお勧めです。
※三方の向き
綴目(とじめ)は、現代では鏡が手前で胴はその反対側とします。
※三方に敷く半紙・掻{皆}敷[かいしき]
半紙を敷いてから、お供え物を置きます。
八寸未満の三方に半紙を敷く場合、向かって右を上に斜めに折り、平らな面を手前に向けて敷きます。という方法もありますが、鏡が小さい時は、右図のように右を折り目にして鏡の大きさに合わせます。
※三方の部分名称
三方はお供えを置く鏡・折敷(かがみ・おしき)と、それを支える胴(どう)の二つから成り立ちます。
胴には三面に眼象・繰形(げんじょう・くりかた)が空いていて、それから三方の名が付きました。
※三方の数
三方の数は三・五・七台など、奇数が陽で吉とされます。
※三方の置き方
三方の置き方は、一段に奇数の場合は正中(せいちゅう=中央)、次にその右、次にその左、と右・左の順で外側に置いてゆきます。
偶数の場合は神前に向かって正中の右、次に左、と右・左の順で外側に置いてゆきます。
三台の場合は、一段に正中→右→左、二段の場合は奥の上段の正中に一台、下段に正中の右→左の順で二台を置きます。
九台ある場合は、上段に二台・中段に三台・下段に四台、または、上・中・下段にそれぞれ三台づつ置きます。
つまり上段より下段にかけて末広がりにするか、縦・横を揃えるのを正とし、末を狭く(少なく)することはありません。
三方の名称
三方の名称
掻(皆)敷[かいしき]の敷き方・折り方
掻式(かいしき) 掻式(かいしき)の折り方
鏡が小さい時は右を折り目にして鏡の大きさに合わせる。

家庭の祭式ワンポイント

本院穂見大祭・月次祭H.20.08.03 No.004
神饌物(お供え)
お供えをするお酒やお米などを神饌物という。普段の日もお供えする物は、
  • 1.神酒(おみき・しんしゅ)
  • 2.お米(長く供えるときは洗わない)
  • 3.塩と水
をそれぞれ3台の三方に乗せてお供えします。
  • 御酒やろうそく・燈籠・榊は左右一対の事
  • 水は毎日(神酒とお米は一日と、十五または十六日)替えます。(以上お供えの基本)
  • お茶も毎日お供えすると、御先祖はその誠意に一層喜ばれます。
  • 干物(魚の干物・わかめ・昆布など)・野菜・缶詰などお供えされても結構です。
  • 給与・賞与他頂き物や食料品など、一旦お供えして頂く家庭もあります。
  • 季節の花をお供えすることもお勧めします。
  • 魚は『海腹川背』を神前に向けます。
    頭は上位(中央と向かって左に置く時は向かって右向きに、向かって右に置く時は向かって左向き)に置く。
    二匹の場合は、海の魚は腹合わせにして頭を神前に向け、川の魚は背合わせにして頭は同じく神前に向ける。

神道用語(しんとうようご)

穂見祭(ほみさい)

穂見祭とはお盆の時期(文月)に行う祖先祭りのことです。
文月は手紙(文章)を書く月との解釈もありますが、その本言(その言葉の本来持つ意味)は“穂・見・月=稲穂が見える月”で、年月を経る中で“ほみ”が“ふみ”に変化したものです。

また言霊で説明すると、この“穂”は“日・火”つまり“霊”につながり、そこを遡ればご先祖の霊を見る(魂に会える)月ということになります。
日本人は、仏教の渡来以前から祖先祭りを行っていました。
仏教の方では一般的にお盆の間祖先が家に帰ってくると言うようですが、神道では祖先はいつも家の霊殿におられると考えます。

8月は旧暦の文月(穂見月)で、この時期に行う先祖祭りを穂見祭と言うのです。
ちなみに神道での祖先祭りは、お正月と春分と秋分の祖霊祭に加えてこの穂見祭の4回が基本です。

神殿[しんでん・おやしろ]

神棚(かみだな)・霊殿(れいでん)・霊舎(れいしゃ・みたまや)などとも言います。
ご神璽(しんじ)と霊璽(れいじ)、あるいは伊勢神宮の神札(しんさつ・おふだ)や産須奈神社(うぶすなじんじゃ)の神札をあわせてお鎮めします。
神殿は南、あるいは東に向けて祀ります。
北は最も尊い方角で、そちらに向けるのはいわゆる神に敵対する形となるので凶です。
西は西日が入り、そちらに向けるのは神とご先祖に気持ちが悪い方向に向かせることとなるので凶です。
御神鏡(ごしんきょう)は神殿の外に出す場合があり、その時御幣(ごへい)があれば御神鏡の前に立てます。

神璽[しんじ・おみたま・ご神体]
私たちはご先祖からお守り頂き、ご先祖は大元の神から同じくお守り頂きます。
教徒・信徒の神殿(しんでん)には、三社であれば中央に紙や木の神札(しんさつ・おふだ)ではなく、次位式(じいしき)や上位式(じょういしき)という、しっかりと作られたご神璽をお鎮めします。
仏教で言うと、ご本尊になるのでしょうか。
霊璽[れいじ]
亡くなった人の霊(みたま)を止め鎮めるしるしですが、これも位牌(いはい)などと呼んでしまうことがあります。
霊殿の中や、霊殿の真上に写真を置く家がありますが、霊が鎮まるところを迷わないように、写真は霊殿の手前や横に飾る方が良いのです。
霊・御霊[たましい・れい・みたま]・霊神[れいじん・みたまがみ]
ご先祖のことをお呼びするとき、つい仏(ほとけ)などと呼んでしまうことがありますが、神道では人は“死ぬと神の元に帰る”という考えから、上のようにお呼びします。
そう言えば、先日小泉首相が靖国神社参拝問題で、神社に祀られる霊のことを仏と言い間違えてマスコミに笑われていましたね。
霊祭[れいさい・みたままつり]
亡くなった後の十日ごとの祭りや一・三・五・十年ごとの祭りを霊祭といいます。
よく法事等という方がおられますが、正しくありません。
霊魂安定祭[れいこんあんていさい]
亡くなった直後、あるいは翌朝にするお祭りで、死の自覚と死後の役割を諭し、霊魂の安定をお祈りするものです。
神社では“枕直しの儀”等とも言いますが、枕経とは言いません。
霊名標[れいめいひょう]
お墓の側にそこに鎮まる祖先の霊名を書く石の碑がありますが、これは霊名標といいます。
法名・戒名塔という言い方は、神道ではしません。
教徒[きょうと]・信徒[しんと]・信者[しんじゃ]
教徒は宗旨(しゅうし)が神道・神理教、つまり冠婚葬祭、殊に葬儀を本教(神道・神理教)で行い、そのご先祖の霊璽が本殿両側の霊殿(本院直属の教徒は西側)に祀られている家をいいます。
神社神道では、神徒(しんと)と言うようです。
信徒は神理教を信奉していて、宗旨は別でもご神璽をお鎮めしている家をいいます。
信者は本教を信奉していても、ご神璽をお鎮めしていない家や人をいいます。
私たちは神理教の教徒ですが、心構えはご先祖が最初に新鮮に感動された信者の気持ちでいたいものです。
教派神道[きょうはしんとう]と神社神道[じんじゃしんとう]
明治時代までは、同じ神道に分類されていました。
神社神道は、いわゆる初詣や地鎮祭などを行う儀礼宗教の性格が強いと言えます。
それに比べ教派神道は、それらのお祭りを通じて神と祖先と私たちの繋がりの大切さを伝え、加えてその教義を整え、祖先とその子孫である私たちの安心の道を伝えるものです。
本教は、それを殊に日本人が信奉してきた古くて今も新しい神道からその道を伝える教えです。

以上これでも大変簡略に書き述べましたが、わからないところは、ご遠慮なくお尋ね下さい。